映像制作をしていると自分の持てる技術の全てを詰め込みたいと思ってしまうことがあります。しかし、これは映像制作において蛇足であり、自己中心的な制作になってしまいます。好きなことだから自分の好きなことを誇示したいと思うことは悪いことではありませんが、完成度の高さを求めてこその映像制作です。本当に完成度の高い映像作品は画面に大きく出るエフェクトなどではなく、細かく作られたテロップなどで魅せるように出来ています。

爆発シーンなどでも、多くの人は爆発自体に目が行きがちになっていますが、爆発により周りの物が燃えたり倒れたりすることで爆発の大きさを演出していることのほうが技術の高さ、演出力の高さを表現することが出来ます。テロップを色々な形の文字にしたりするのは視聴者からは映像として見づらくなります。過度な演出は映像を安っぽいものにしてしまい、視聴者にも優しいものとなりません。映像制作をする上では飽くまでも大きな演出は最低限にし、小さな演出を最大限に自分の技術を詰め込んで編集するようにしましょう。

過度な演出をしないと誰も気づいてくれないと思っている方は、一度自分の作品を見なおした後で有名作品を見てみましょう。惹き込まれる作品には過度の演出ではなく、緻密で僅かな素晴らしい演出で目を惹きつけていることに気付くことが出来るはずです。演出で頑張り過ぎることは映像制作が好きだからこそ陥りやすいことです。そんな貴方なら小さな演出でも素晴らしい魅せ方が出来るようになれます。